古式テンカラ毛鉤 ぜんまい胴をすっきり巻くコツは「ほぐす」&「欲張らない」

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フラタイch.

古式テンカラ毛鉤で使われる「ぜんまい綿」は色合い・雰囲気抜群で釣れそうですよね。ただ、さすが天然素材。スレッドに撚りつけるのが難しい…

私は50本ほどタイイングしてだいぶコツが掴めてきました。「我流」ですが紹介しますね。

 

1.ぜんまい綿が届いたらまず分別

ぜんまい綿は「採取したまま袋詰めしました」な状態で売られていることが多いです。このままだとダビング材としては使えないので、枯葉などゴミを取り除きつつほぐしていきます。

ゴミを取り除くついでに、濃すぎる色は分けました。
左上が濃すぎる色、右上が使用する色、下が落ち葉などのゴミです。

2.簡単にほぐせるのは「電動ミル」

ゴミ取りだけでも少しはほぐれましたが、まだごわごわしています。このままタイイングは無理なので、扱いやすいようにふわふわにします。

次なる出番は「電動ミル」!

私はAmazonで1900円で購入。
同じ物ではないですが、こんな感じ。

コンセントをさして、蓋のボタンを押すだけでギュイーンっと動く単純仕様です。

入れすぎて失敗すると嫌なので、少し綿を入れてギュイーンとやります。

数秒回すだけで、ふわふわダビング材の出来上がり!

ちなみに電動ミル。シンセティックのダビング材に使用すると塊になりやすいので注意してね。以前、FLYLITEをブレンドしようとして団子になってしまったことが…(涙
悲しい出来事のあとは、ぜんまい綿とハーズイヤーにしか使ってません。

3.手でもできるよ

このためだけに電動ミルを買うのもな…とお考えのあなた!もちろん、手でもほぐせます。

少量を取り出して

ちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返す

できたー!

 

ちなみに電動ミルと指先でほぐした綿を拡大して比較してみると、ミルを使用したほうが程よく縮れています。
実際の使用感はミルでほぐしたほうが多少はタイイングしやすいかな?慣れの問題かな?程度ですが、たくさんほぐす場合は電動ミルでやるほうが圧倒的に簡単らくちん。

4.ダビング時のコツは「欲張らない」

ほぐしたふわふわのぜんまい綿も、いっきにやろうとするとダマになります。ダビングワックスもしっかり使って「少なすぎる?」と思うぐらい、少しずつ撚りつけていきます。

撚りつける1回量01

撚りつける1回量02

撚りつける1回量03

多少ぼこぼこしても毛鉤のデザインによっては、そんなに目立ちません。

撚りつける1回量04

 

なんかゴロゴロするなーと思ったらその部分を引き延ばして撚りつける。横着しない(笑)

硬く撚りつけることで、すっきりとしたボディが出来上がりです。

5.それでもでこぼこが気になる場合は切る!

でっぱってるなーってところをハサミでカットすると、さらにスッキリします。やり過ぎるとほぐれてきてしまうので、ハサミを表面に添うように寝かせてすこしだけ。

でこぼこが気になる場合は

でこぼこが気になる場合は

ハサミの先端を毛鉤に添わせて少しだけカット

スッキリしました

どうでしたか?
ぜんまい綿で作るボディは手間がかかりますが、水に濡れると独特の風合いがあって私は好きです。テンカラで使う雉羽との相性も抜群ですので、良かったら「ぜんまい胴」に挑戦してみてくださいね!

 

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