はーい。こんにちは、まーさんです。
私が毛鉤(フライ)を作り始めた初期にぶち当たったのが「ハックルって、高すぎるしどれが良いのか分からん」問題でした。
悩んで、調べて。お財布と相談して何種類か買って使ってみましたので、同じ悩みを持つ方のお役に立てれば!という思いで今回の記事を書きます。
まぁ、結論から言うと「先人達の言うことは正しかった」ということです(身も蓋も無いね)
MET’Zのグレード2、WHITINGのHigh&DryHackle、KEOUGHのグレード2を使った個人的感想です。
さらに「コックネック」しか持ってないので「コックサドル」のことは分かりません。あしからず。
では、どうぞ!
よく見かけるメーカーでの違い
ネットや店頭で見かけるのは「MET’Z」(メッツ)、「WHITING」(ホワイティング)、「KEOUGH」(キーオ)あたりでしょうか。
そして、それぞれに「グレード」や「ナチュラル/ダイド」の違いがあったりなんやかんやとややこしいのです・・・
が!
有名メーカーのものは、どこのを買ってもほとんど違いはありません(年代での違いはあります)。敢えていうなら「KEOUGH」は他の2社より、ややストーク(羽の軸)が硬い/張りがあるかな?という感じ。
グレードは良いものほど幅広いサイズ(ミッジ~大型まで)に対応できる羽を持っているようですが、お値段も高くなります。
グレードが低いとミッジサイズが少なくなりますが、まったく使えないというわけではありません。ただ、「自分は24番以下の極小サイズをメインで巻くのだ!」と考えているなら、高いグレード一択です。
とは言っても、自分の欲しい「色」&「サイズ」がすぐに手に入らないのがハックルの辛いところ。全てを輸入に頼っているので、なっかなか欲しいものが手に入りません。
欲しい色があっても、グレードが違ったり。
そもそも、どこにも欲しい色が売ってなかったり。
「ハックルは一期一会」とよく言われますが、もし、店頭で気に入ったものがあった場合は「すぐ」買った方が良いと思います。今は何でも手に入る時代ですが、偶然出会えた「羽」とまったく同じものは手に入りませんからね。
どうしても手が出ない場合は、以下のような「ミニパック」も売っています。ただ、この量でも1袋1,000円以上はするので・・・頑張ってハーフサイズを買うのがお得です。
色見本として&どうしても少量欲しい!場合には良いかもしれませんが、当たり外れがかなーり大きいです。画像では分かり辛いけど、ブラウン(左)はかなり使いづらい羽(ミッジとしても使えない長さ)が多かったです。
フリマサイトで見かける「自宅保管」の古いハックルはどうかな?
私も買いましたが、古いマテリアルを出品されている人がたくさんいます。時々、ものすごく魅力的な価格で出されていることもありますよね。
私的結論としては「メーカー、グレードが分かってるなら(自己責任で)購入はあり」です。
以下にメリット&デメリットで思いつくことを書いてみるので、読んでみて自分がどう思うかが最終判断になりますけどね。
〇古いハックルを買うメリット
・とにかく安く買えるので、気兼ねなくタイイングの練習ができる
・ときどき、掘り出し物がある
〇古いハックルを買うデメリット
・古すぎるとストークが劣化していて、巻いている途中に切れやすい
・油分が抜けて水に馴染みやすくなってしまう=浮きにくい
・毛の密度が薄い&羽の量が少ない(品種改良が進んでいるので、最近のものは羽が多くて長い)
・ダイド(染色されているもの)は色褪せている場合がある ※画像で判別可能
・カビが生えている場合も・・・ ※だいたい出品者さんが自己申告していますが悪質な場合は??
こんな感じです。
どうでしょう。私は「手に入れやすいお値段で、たくさんタイイングの練習」がしたかったので悔いはありませんが、「絶対、失敗したくない。1円足りとも無駄にしたくない。」という考え方であれば中古はオススメしません。
そのような人には、素直に新品を購入してください。
下の画像は同じMET’Zですが、左が古いグレード3。右がグレード2。(使いかけでごめんなさい)
羽1本の長さも密度も艶も違うので、タイイングしたときに「かなり」違います。
古い方でドライを巻く場合、密度重視でハックルをたくさん巻けば重くなってしまいます。羽の密度ってけっこう大事なんですよ。最近気付きましたw
そしてハックル全体でも取れる羽の量も違うので、新しい方が長く使うことができます。
オークションとかで見かける新品激安ハックルはどうかな?
3,000円ぐらいで売っているハックルは、「チャイニーズケープ」と呼ばれるものです。
↓このようなものです
全体のサイズは小さめで、使える羽は大きめ(ミッジは無理)ですね。
私は持っていませんが、キャ〇ティングの中古コーナーでじっくり観察させていただきました。
ストークは太いので、渓流やエリアで主流となる14番前後のドライを巻くには・・・厳しいかなという印象。大型のウエットフライを巻くには問題なさそうです。
そりゃ、まぁ、ベテランさんの技術を持ってすれば問題なく使えるのかもしれませんがぺーぺーの私が使うには敷居が高すぎると思います。
ただ、ナチュラルカラーもダイドカラーもめっちゃ安いんですよね!わかる。魅力的です。
欲しい!買ってみたい!というときは、CANAL社からも「チャイニーズケープ」が出ているので、せめてメーカーさんから買うのが安全だと思います。ノーブランドのものは失敗の可能性が高い気がします。
結論
はい。結論はやっぱり「大手メーカーの新しいハックルを買うべし」です。
怪しげなものを買って新たに買い直すよりも、はじめから(ハーフサイズでも良いので)大手メーカをオススメします。
もしも・・・もしも、タイイングに挫折して手放す場合でも、MET’ZやWHITINGならフリマサイトで売ることが可能です。名前のないチャイニーズケープはいくら安くてもなかなか売れません。
そしてメーカー名&グレードの書いた部分をしっかり残しておきましょう。売らなくても、自分の備忘録になります。
自分の技術でハックルの欠点を補えるようになったときに、カラーバリエーションを増やすためにチャイニーズハックルや中古のハックルケープを買えばいいのです。
コメント