もうすぐ春ですね! ちょっとタイイングしてみませんか?
渓流の解禁も目前ですので、春パターンのタイイングをシリーズでお送りしたいと思います。
第1弾は「ガガンボ」、早速巻いてみましょう
第2弾「ユスリカ」はこちら
ガガンボ フライ
ガガンボという虫は見た目「大きな蚊」です。街中でもけっこう見かけませんか?
玄関のドアにくっついてたりすると、小さな悲鳴が出ます…
フライとして使う時期は春(3月~5月)で、フックサイズは#14~#18あたり。
シーズン前半は小さめで、気温が上がってくると大きめでも出るようです。
今回使用したマテリアル
スレッド…8/0 Lt.Cahill
フック…ドライ用フック マルトd04-#18
ボディ…グースバイオット STRAW
ソラックス…ダビング材 Light Cahill
ウイング…コックネック Light Ginger
レッグ…CDC Khaki Campell
手順
下巻きをします
シャンクいっぱいまで下巻きをします
ボディを巻き留める
グースバイオットのフリュー(毛)を立たせる様に表を手前に取り付け、スレッドはアイの方へ移動しておきます。
グースバイオットは一番前まで巻かずに、シャンクの真ん中より少し前で巻き終わります。
グースバイオットが巻き終わったところ。
ボディの補強をするなら、このタイミングでUVレジン等でコーティングしてしまいます。
ソラックスを作る
アイ1個~2個分あけて、ダビング材でソラックスを作ります。
ウイングの取り付け
コックネックのハックルからティップだけを残して、ウイングを作ります。
作ったウイングをソラックスの前に巻き留めますが、ソラックスの間際に留めてしまうとウイングが真上に立ち上がってしまうため気持ちスペースを空けて寄りかかるように巻き留めます。
ウイングは裏同士を合わせて巻き留めたあと、やや開く形にデバイドして整えます。
レッグを取り付ける
ウイング前にCDCを取り付けます。
CDCのストークは巻き留めないようにするとヘッド部がすっきりと仕上がります。
ちなみに、CDCは根元のボワっとしたところを使用します。クリップルダンに使った残りを再利用。
フィニッシュ
CDCの余分なストークをカットして、ヘッドを作ってフィニッシュ。
CDCが長すぎる場合は、シャンクの2倍程度の長さを目安にカットするとすっきり。
まとめ
春に活躍のガガンボ、どうでしたか?
個人的に「ウイングの取り付け」が一番難しいと思います。回転してしまって裏表が揃わなかったり、高さがずれたりしてイライラが募ることも。
その場合は気持ちを切り替えてパラシュートパターンもオススメです。
ウイングの代わりにインジケーターを取り付けて、ハックルはオーバーサイズをパラリと巻きます。レッグとしてのハックルですので、密にすると…足が目立ち過ぎて違和感があるかも。
ガガンボは全体的に繊細な細いタッチで仕上げたいですね。
ただ、「薄い黄色」だけではない場合もあります。そういうときは少し茶色分を増やしても良いかもしれません。
左はウイングにBarred Dark Gingerを使ってみました。1か所でも濃い色が入ると、ぐっと引き締まったガガンボになります。
レッグはCDCの代わりにヘンハックルを立て巻きにするとか、グースバイオットの代わりにダビング材でボディを作るとか。全体的にもっと濃い色に仕上げるとかとかとか。バリエーション無限大。
それでは、今日はこのへんで。
みなさんも魚の好みに寄せたガガンボを巻いてくださいね!
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